1.教育のねらいと特色
現代は情報化社会である。社会活動のあらゆる領域に情報通信の技術が浸透している。情報を扱う手段の中心はコンピュータである。コンピュータによる情報処理の対象が格段に拡大し、情報の探索・収集・整理・変換・伝達・蓄積・制御・利用といったことが経済産業の構造を変容させ、さらに政治や社会の仕組みそのものを変容させつつある。情報技術の社会への浸透は今後さらに様々な形で拡大して行くことは確実であり、それを支える情報技術者の役割はきわめて大きい。情報技術の変化と進歩は急速である。世界中の情報技術者がその進化を加速している。情報科学科の卒業生は、世界中を巻き込んだ情報技術による社会革命の真ただ中を突き進んで行かなければならない。その情報化社会の真の担い手として21世紀の世界と日本で、自分の生涯を通して自在に活躍して行くための礎を築くことが本学科に入学した学生諸君がなすべき仕事であり、本学科の教育のねらいはそのような人材を育成することにある。そのために、本学科においては常にカリキュラムの見直しを行い、時代に即応した教育の実践を図っているが、生涯を通して各人を支えるのは結局のところ基礎学力である。その基礎学力は毎日の地道な努力の積み重ねでしか養われない。学生諸君は,入学後すぐに接する情報とコンピュータの基礎、数学と理学の基礎、教養系や外国語などの基礎科目に引き続いて、それぞれの興味と関心に従って専攻の科目を履修することになるが、それらがすべて基礎学力を培うものである。各人は、
- 物事を自分で掘り下げて考えること、
- 考えたことを実際に試み、体験を通して理解すること、
- 物事を多面的に見ることを学び、広い好奇心を持つこと、
が普段の心がけとして大事である。それを実践するために、講義への演習の組み入れ、数学系科目での習熟度別クラス編成、プログラミング教育での少人数クラス編成、演習科目と実験科目の充実、ゼミナール・輪講・卒業研究における個別指導やプロジェクト体験など、授業運営に多くの工夫を盛り込んでいる。専攻科目で何を勉強するかが各人の職業や仕事の選択につながることも少なくない。専攻科目の選択はあまり狭めることなく多くを履修することが望ましい。知ることによって好奇心が生まれ、その好奇心がさらに新しい知識を探り当てる。そのような学修の望ましい循環が得られるように配慮し、実践することが本学科の教育のねらいと特色である。
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